MSA(Multiple System Atrophy)に対する理学療法の治験

多系統変性症(以下MSAと略す)はオリーブ橋小脳萎縮症(以下OPCAと略す)の末期像として, パーキンソン症状, 自律神経症状が加わった状態を示す病名として神経内科学的に注目されている. この疾患は進行性でもち論治療法も確立されていない. その理学療法についても殆んど検討されておらず, わずかに第18回本学会で天野らが報告しているにすぎない. 今回我々はこの概念に相当する一症例を経験し, その末期に至る迄残存機能を維持し得たので報告する....

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Published in理学療法学 Vol. 11; no. suppl; p. 81
Main Authors 川村邦男, 寺本純, 榊原敏正, 天野三郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士協会 1984
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Summary:多系統変性症(以下MSAと略す)はオリーブ橋小脳萎縮症(以下OPCAと略す)の末期像として, パーキンソン症状, 自律神経症状が加わった状態を示す病名として神経内科学的に注目されている. この疾患は進行性でもち論治療法も確立されていない. その理学療法についても殆んど検討されておらず, わずかに第18回本学会で天野らが報告しているにすぎない. 今回我々はこの概念に相当する一症例を経験し, その末期に至る迄残存機能を維持し得たので報告する.
ISSN:0289-3770