16.星状神経節ブロック後に高血圧をきたした2症例

今回われわれは, 星状神経節ブロック後に異常高血圧を呈した2症例を経験したため報告する. 症例1:56歳男性. 右頸部から肩腕部の痛みを訴え, 頸椎椎間板ヘルニアの診断で右星状神経節ブロックを施行した. 血圧は140/80mmHgであった, 星状神経節ブロック施行後に収縮期圧は190mmHgと上昇した. 2度目には220mmHgと上昇し, 気分不良を訴え, 降圧薬の投与を行ったが改善するまで数時間を要した. 症例2:52歳, 女性. 高血圧にて降圧薬内服中. 両側頸肩腕の痛みと頭痛を訴え, 変形性頸椎症, 緊張型頭痛の診断で左星状神経節ブロックを施行した. 血圧は170/90mmHgであった....

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Published in日本ペインクリニック学会誌 Vol. 13; no. 4; p. 445
Main Authors 大石羊子, 山田信一, 金子真也, 新山修平, 佐野智美, 福重哲志, 加納龍彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ペインクリニック学会 2006
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Summary:今回われわれは, 星状神経節ブロック後に異常高血圧を呈した2症例を経験したため報告する. 症例1:56歳男性. 右頸部から肩腕部の痛みを訴え, 頸椎椎間板ヘルニアの診断で右星状神経節ブロックを施行した. 血圧は140/80mmHgであった, 星状神経節ブロック施行後に収縮期圧は190mmHgと上昇した. 2度目には220mmHgと上昇し, 気分不良を訴え, 降圧薬の投与を行ったが改善するまで数時間を要した. 症例2:52歳, 女性. 高血圧にて降圧薬内服中. 両側頸肩腕の痛みと頭痛を訴え, 変形性頸椎症, 緊張型頭痛の診断で左星状神経節ブロックを施行した. 血圧は170/90mmHgであった. 星状神経節ブロック施行後に収縮期圧は200mmHgと上昇し, 気分不良を訴え, 降圧薬の投与を行ったが改善するまで数時間を要した. 考察:星状神経節ブロック後の異常高血圧となった原因には, 交感神経の異常興奮や過反射, 全身性の動脈硬化, 局所麻酔薬アレルギー等の影響があると考えられる. まとめ:星状神経節ブロック後に異常高血圧となる報告も認められ, 時に致死的であり, 神経ブロック後には十分な患者観察が必要である.
ISSN:1340-4903