癌性疼痛看護認定看護師をペインクリニック病棟班に迎えて

当院麻酔科では, ペインクリニック病棟班を昭和61年に発足させ, 以後, 癌の痛みのコントロールを依頼された症例を対象に毎日病棟回診を行っている. その後, 麻酔科医のみでなく精神神経科医, 臨床心理士もスタッフに加わり, さらに昨年6月から, 癌性疼痛看護認定看護師の資格を持った看護婦をメンバーに迎えた. ペイン病棟班に癌性疼痛看護認定看護師が加わった結果, 患者の訴えを聴く機会が増え, より患者の立場に立った疼痛管理が行えること, 多くの目で患者を評価し総合的な判断ができることなど, さらにより良いチーム医療ができる体制が整ったと考えている. 今回, 癌性疼痛看護認定看護師の資格及び仕事内...

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Published in日本ペインクリニック学会誌 Vol. 7; no. 3; p. 90
Main Authors 野田薫, 針谷伸, 田村まり子, 間瀬清, 大島康江, 加藤実, 佐伯茂, 小川節郎, 平岡玲子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ペインクリニック学会 2000
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ISSN1340-4903

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Summary:当院麻酔科では, ペインクリニック病棟班を昭和61年に発足させ, 以後, 癌の痛みのコントロールを依頼された症例を対象に毎日病棟回診を行っている. その後, 麻酔科医のみでなく精神神経科医, 臨床心理士もスタッフに加わり, さらに昨年6月から, 癌性疼痛看護認定看護師の資格を持った看護婦をメンバーに迎えた. ペイン病棟班に癌性疼痛看護認定看護師が加わった結果, 患者の訴えを聴く機会が増え, より患者の立場に立った疼痛管理が行えること, 多くの目で患者を評価し総合的な判断ができることなど, さらにより良いチーム医療ができる体制が整ったと考えている. 今回, 癌性疼痛看護認定看護師の資格及び仕事内容を紹介し, また癌疼痛患者の治療やケアーを向上させるために, 癌性疼痛看護認定看護師に関するアンケート調査を当院看護婦, 各科診療科医師を対象に行った結果を含め報告する.
ISSN:1340-4903