4 HFpEFに対する治療

「●はじめに」「心不全」とは「なんらかの心臓機能障害, すなわち心臓に器質的および / あるいは機能的異常が生じて心ポンプ機能の代償機転が破綻した結果, 呼吸困難・倦怠感や浮腫が出現し, それに伴い運動耐容能が低下する臨床症候群」と定義される. 心不全の多くの症例では左室機能障害が関与しており, 左室収縮能による分類が多用されている. 左室駆出率 (LVEF) が保持された心不全 (heart failure with preserved ejection fraction ; HFpEF) は, 1) 臨床的に心不全症状を呈し, 2) LVEFが50%以上と正常もしくは保たれている, 3)...

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Published in心臓 Vol. 51; no. 4; pp. 394 - 399
Main Author 赤澤宏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本心臓財団・日本循環器学会 15.04.2019
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ISSN0586-4488

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Summary:「●はじめに」「心不全」とは「なんらかの心臓機能障害, すなわち心臓に器質的および / あるいは機能的異常が生じて心ポンプ機能の代償機転が破綻した結果, 呼吸困難・倦怠感や浮腫が出現し, それに伴い運動耐容能が低下する臨床症候群」と定義される. 心不全の多くの症例では左室機能障害が関与しており, 左室収縮能による分類が多用されている. 左室駆出率 (LVEF) が保持された心不全 (heart failure with preserved ejection fraction ; HFpEF) は, 1) 臨床的に心不全症状を呈し, 2) LVEFが50%以上と正常もしくは保たれている, 3) ドプラ心エコー法もしくは心臓カテーテル検査で左室拡張機能障害が証明されている, の3点を基準とする.
ISSN:0586-4488