B-1 診断確定までに時間を要した急性肺血栓塞栓症の1例
「はじめに」今回, 心臓超音波検査で三尖弁逆流と右室拡大を認めなかった, 亜広範型急性肺塞栓症の稀な症例を経験したので報告する. 「症例」「患者」: 79歳, 男性. 「主訴」: 前胸部圧迫感. 「現病歴」: 2009年8月ごろから労作時息切れあり. 同年12月下旬朝7時, 起床直後に気が遠くなる感じがあり, その後は, 軽労作でも胸部圧迫感が出現するようになった. 2日後, 紹介状を持参し, 休診日であったために救急外来受診となった. 「嗜好歴」: 喫煙歴30本/日×40年, 14年前に禁煙. 飲酒日本酒2合/日. 「既往歴」: 糖尿病(55歳から), 高脂血症, 高血圧症を指摘されていたが...
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Published in | 心臓 Vol. 43; no. 7; pp. 983 - 986 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本心臓財団
2011
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Summary: | 「はじめに」今回, 心臓超音波検査で三尖弁逆流と右室拡大を認めなかった, 亜広範型急性肺塞栓症の稀な症例を経験したので報告する. 「症例」「患者」: 79歳, 男性. 「主訴」: 前胸部圧迫感. 「現病歴」: 2009年8月ごろから労作時息切れあり. 同年12月下旬朝7時, 起床直後に気が遠くなる感じがあり, その後は, 軽労作でも胸部圧迫感が出現するようになった. 2日後, 紹介状を持参し, 休診日であったために救急外来受診となった. 「嗜好歴」: 喫煙歴30本/日×40年, 14年前に禁煙. 飲酒日本酒2合/日. 「既往歴」: 糖尿病(55歳から), 高脂血症, 高血圧症を指摘されていたが, いずれもコントロール不良(HbA1c8.0%, LDL-Chol 204mg/dL, 家庭血圧160/80mmHg). 胃潰瘍(30歳時手術), HCV陽性(未治療). 「家族歴」: 胃癌(兄). 「内服薬」: ニフェジピン徐放薬20mg分2, フェノフィブラート100mg分1, グリベンクラミド1.25mg分1, ボグリボース0.6mg分3, ジピリダモール75mg分3. |
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ISSN: | 0586-4488 |