専門看護師の継続的なキャリアアップ支援事業開催報告

はじめに 日本がん看護学会教育・研究活動委員会は,国のがん対策の推進を背景に,厚生労働省が平成18年度に開始した「専門分野(がん・糖尿病)における質の高い看護師の育成事業(平成18〜22年度)」に貢献するため,平成19年度より,施設のがん看護研修企画の相談事業を開始し,3年間実施した経緯をもつ1).この事業は,学会学術集会会期中に,がん診療連携拠点病院(都道府県から後に二次医療圏に拡大)の研修担当者の相談をがん看護専門看護師(以下,CNS)が受ける形で開催してきた.CNSが相談にあたるよう企画した意図として,研修の教育水準を担保すること以外に,経験の浅いCNSにコンサルテーションのスキルアップ...

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Published in日本がん看護学会誌 Vol. 27; no. 1; pp. 73 - 78
Main Authors 田墨 惠子, 荒尾 晴惠, 千﨑 美登子, 中村 喜美子, 坪井 香, 根岸 恵, 長谷川 久巳, 林 ゑり子, 奥野 和美, 村木 明美, 成松 恵, 花出 正美, 鈴木 志津枝
Format Journal Article
Published 日本がん看護学会 25.05.2013
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Summary:はじめに 日本がん看護学会教育・研究活動委員会は,国のがん対策の推進を背景に,厚生労働省が平成18年度に開始した「専門分野(がん・糖尿病)における質の高い看護師の育成事業(平成18〜22年度)」に貢献するため,平成19年度より,施設のがん看護研修企画の相談事業を開始し,3年間実施した経緯をもつ1).この事業は,学会学術集会会期中に,がん診療連携拠点病院(都道府県から後に二次医療圏に拡大)の研修担当者の相談をがん看護専門看護師(以下,CNS)が受ける形で開催してきた.CNSが相談にあたるよう企画した意図として,研修の教育水準を担保すること以外に,経験の浅いCNSにコンサルテーションのスキルアップの機会を提供することが挙げられ,当該事業はCNS支援事業として実施された.相談事業は,3年間の評価が高かったことを受け,平成22年以降の継続が理事会で承認され,委員会のCNSが担当する形で2年間継続開催した後,平成24年度は,内容を変更し,モデル事業として公開コンサルテーションを開催し,CNSのキャリアアップ支援を行った. 本稿では,学術集会会期中に開催した平成22〜24年度の支援事業を,相談事業と公開コンサルテーションに分けて報告する.
Bibliography:委員会報告
ISSN:0914-6423
2189-7565