低水分米の調製が炊飯後のテクスチャーと食味に及ぼす影響

水分の低下に伴って生じる食味低下の原因を明らかにするために、炊飯崩壊粒がテクスチャーと食味に及ぼす影響を検討した。10.3%w.b.の米を炊飯した後、得られた炊飯米を正常粒と3種類の炊飯崩壊粒、すなわち、横割れ粒、縦割れ粒、扁平粒に、形状に基づいて分類した。縦割れ粒と横割れ粒の硬さと粘りは正常粒の半分の値であった。さらに、10.3%w.b.の米を炊飯した場合、これらの割れを生じた粒の割合は全体数の50%以上を占めた。これらの結果から、横割れ粒と縦割れ粒がテクスチャーの低下を招き、さらに、テクスチャーの低下が食味の低下を引き起こしていることが明らかとなった。...

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Published inNōgyō Kikai Gakkaishi Vol. 71; no. 3; pp. 78 - 83
Main Authors 源川, 拓磨, 内野, 敏剛, 田中, 史彦, 濱中, 大介, 冨澤, 秀生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 01.05.2009
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Summary:水分の低下に伴って生じる食味低下の原因を明らかにするために、炊飯崩壊粒がテクスチャーと食味に及ぼす影響を検討した。10.3%w.b.の米を炊飯した後、得られた炊飯米を正常粒と3種類の炊飯崩壊粒、すなわち、横割れ粒、縦割れ粒、扁平粒に、形状に基づいて分類した。縦割れ粒と横割れ粒の硬さと粘りは正常粒の半分の値であった。さらに、10.3%w.b.の米を炊飯した場合、これらの割れを生じた粒の割合は全体数の50%以上を占めた。これらの結果から、横割れ粒と縦割れ粒がテクスチャーの低下を招き、さらに、テクスチャーの低下が食味の低下を引き起こしていることが明らかとなった。
Bibliography:772738
ZZ00015065
ISSN:0285-2543