糞中の性ステロイドホルモン含量の動態からみたアムールトラの卵巣活動と妊娠

アムールトラ雌2頭と雄1頭から糞を採取し、凍結乾燥後にメタノールでステロイドホルモンを抽出し、EIA法により糞中含量を測定した。雌のエストラジオール-17βと雄のテストステロン値は、年間を通して顕著に変動した。雌2個体のエストラジオール-17βはそれぞれ26.4±8.0と28.0±14.2日間隔で上昇した。しかし、プロジェステロンは単独飼育した雌では変動せず、雄と同居させた雌では交尾後増加し、妊娠した1例で最終交尾から106日後に出産するまで高い値が維持されていた。...

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Published inJournal of veterinary medical science Vol. 69; no. 5; pp. 569 - 571
Main Authors 楠田, 哲士, 稲垣, 佳代, Putranto, H.D, 熊谷, 岳, 石井, 理恵, 氏家, 陽子, 土井, 守
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 01.05.2007
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Summary:アムールトラ雌2頭と雄1頭から糞を採取し、凍結乾燥後にメタノールでステロイドホルモンを抽出し、EIA法により糞中含量を測定した。雌のエストラジオール-17βと雄のテストステロン値は、年間を通して顕著に変動した。雌2個体のエストラジオール-17βはそれぞれ26.4±8.0と28.0±14.2日間隔で上昇した。しかし、プロジェステロンは単独飼育した雌では変動せず、雄と同居させた雌では交尾後増加し、妊娠した1例で最終交尾から106日後に出産するまで高い値が維持されていた。
Bibliography:ZZ00004754
742621
ISSN:0916-7250