カンボジア領メコンデルタにおける洪水氾濫解析

メコン川は典型的なモンスーン気候下にある河川の特徴として、雨季・乾季できわめて大きな水位変動を呈する。本研究では洪水氾濫と農業形態との関係を分析するため、氾濫過程を再現できる基礎モデルを構築した。洪水氾濫解析モデルはメコン川流域モデル、トンレサップ湖モデル、デルタ水収支モデルの3つのモデルから構成される。これによりメコン川本流からデルタ地帯への流入量、トンレサップ湖水位の季節変動とモデル地帯への流入量、デルタ地帯での水収支などが良く再現された。上のモデルから得られる流入量からデルタ水収支モデルの構築を試みた。これによりデルタ地域の洪水氾濫モデルの基本構造を示すことができたと考える。...

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Published inNōgyō Doboku Gakkai ronbunshū no. 242; pp. 9 - 17
Main Authors 後藤, 章, 水谷, 正一, Khem, S
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 01.04.2006
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ISSN0387-2335

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Summary:メコン川は典型的なモンスーン気候下にある河川の特徴として、雨季・乾季できわめて大きな水位変動を呈する。本研究では洪水氾濫と農業形態との関係を分析するため、氾濫過程を再現できる基礎モデルを構築した。洪水氾濫解析モデルはメコン川流域モデル、トンレサップ湖モデル、デルタ水収支モデルの3つのモデルから構成される。これによりメコン川本流からデルタ地帯への流入量、トンレサップ湖水位の季節変動とモデル地帯への流入量、デルタ地帯での水収支などが良く再現された。上のモデルから得られる流入量からデルタ水収支モデルの構築を試みた。これによりデルタ地域の洪水氾濫モデルの基本構造を示すことができたと考える。
Bibliography:ZZ00015250
730084
ISSN:0387-2335