性ステロイド補充療法後,性周期中および妊娠初期の未経産雌ブタにおける子宮内膜のFibroblas Growh Facor 7(FGF-7)とその受容体(FGFR2lllb)の発現制御について

未経産雌ブタの子宮内膜のFGF-7とFGFR2-b mRNAレベルは性周期12日のほうが20日より高かった。性周期10日時に卵巣を除去した未経産雌ブタの子宮内膜にもFGF-7とFGFR2-b mRNAとタンパクが発現していた。これにesradiol benzoae (EB)を投与するとFGF-7 mRNAの発現が亢進したが、プロゲステロン(P4)あるいはP4+EB投与はこれに影響しなかった。EBあるいはP4+EB投与によってFGFR2-mRNAの発現は低下したが、P4はこれに影響しなかった。 FGF-7タンパクは、子宮内膜上皮、血管平滑筋、血管内皮細胞に発現していた。EBあるいはP4+EB投与...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inThe Journal of reproduction and development Vol. 51; no. 4; pp. 509 - 519
Main Authors Wollenhaupt, K, Welte, H, Bruessow, K.P, Einspanier, R
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 01.08.2005
Online AccessGet full text
ISSN0916-8818

Cover

More Information
Summary:未経産雌ブタの子宮内膜のFGF-7とFGFR2-b mRNAレベルは性周期12日のほうが20日より高かった。性周期10日時に卵巣を除去した未経産雌ブタの子宮内膜にもFGF-7とFGFR2-b mRNAとタンパクが発現していた。これにesradiol benzoae (EB)を投与するとFGF-7 mRNAの発現が亢進したが、プロゲステロン(P4)あるいはP4+EB投与はこれに影響しなかった。EBあるいはP4+EB投与によってFGFR2-mRNAの発現は低下したが、P4はこれに影響しなかった。 FGF-7タンパクは、子宮内膜上皮、血管平滑筋、血管内皮細胞に発現していた。EBあるいはP4+EB投与によってFGF-7タンパクの発現が亢進した。本研究から、FGF-7mRNAの発現はP4存在下にエストラジオール(E2)によって亢進され、逆にFGFR2- mRNAの発現はE2によって抑制されることが分かった。これらの卵巣ステロイドホルモンが子宮内膜のFGF-7とFGFR2-bの発現を適切に調節することでブタの受床の最適化が行われると考えられる。
Bibliography:ZZ00014744
721381
ISSN:0916-8818