空中写真判読とGISによる三宅島農地復興のための噴火被害状況把握

三宅島では、2000年6月に起きた火山噴火により、全島避難を強いられている。2003年現在、主要道路などのについては復旧作業も完了しているが、農地被害についての詳細な調査結果は未だ公表されていない。本研究では、現地調査の出来ない状況下において、GISおよび空中写真を利用し、農地の被害状況判読を行った。その結果、島内では西部の伊ヶ谷地区、神着地区東部から坪田地区北部にかけての地域で被害が大きく、その他の地域では大きな被害を受けた農地はごく少数である事などが分かった。この被害状況判読結果をもとに、地区ごとに復旧計画について提言を行った。また、被害状況の把握に関しては、(1)データベースを作成し空中...

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Published in農業土木学会論文集 no. 233; pp. 67 - 73
Main Authors 横山, 雄介, 吉野, 邦彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 01.10.2004
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Summary:三宅島では、2000年6月に起きた火山噴火により、全島避難を強いられている。2003年現在、主要道路などのについては復旧作業も完了しているが、農地被害についての詳細な調査結果は未だ公表されていない。本研究では、現地調査の出来ない状況下において、GISおよび空中写真を利用し、農地の被害状況判読を行った。その結果、島内では西部の伊ヶ谷地区、神着地区東部から坪田地区北部にかけての地域で被害が大きく、その他の地域では大きな被害を受けた農地はごく少数である事などが分かった。この被害状況判読結果をもとに、地区ごとに復旧計画について提言を行った。また、被害状況の把握に関しては、(1)データベースを作成し空中写真と重ね合わせる事によって、目視判読時の判読精度が向上する。(2)植生被害や回復状況は衛星画像から判読可能であることが分かった。
Bibliography:ZZ00015250
701685
ISSN:0387-2335