19. 学校給食調理員の変形性手指関節症(指曲がり症)の検討
職場巡視を通じて学校給食調理員の手指に発生した変形性関節症(OA)の特徴と経時的傾向を検討. 手指変形のある88名の女性調理員を対象にX線上OAを評価. 複数回撮影例は初回を対象. 平均の差はt検定, 多重比較で検討. 平均年齢54.1歳. 年齢とOA罹患関節数は正の相関. 遠位指節間関節(DIP)に多く, 小指に多かった. 左右に有意差なし. 近位指節間関節(PIP)にOAのある群は罹患関節が有意に多い. 一人当たり罹患関節数は8.8('94-96年), 8.1('97-99年), 6.8('00-02年), 3.6('03-04年). 加齢の関与は在...
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Published in | 産業衛生学雑誌 Vol. 48; no. 1; p. 23 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本産業衛生学会
20.01.2006
公益社団法人日本産業衛生学会 Japan Society for Occupational Health |
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ISSN | 1341-0725 |
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Summary: | 職場巡視を通じて学校給食調理員の手指に発生した変形性関節症(OA)の特徴と経時的傾向を検討. 手指変形のある88名の女性調理員を対象にX線上OAを評価. 複数回撮影例は初回を対象. 平均の差はt検定, 多重比較で検討. 平均年齢54.1歳. 年齢とOA罹患関節数は正の相関. 遠位指節間関節(DIP)に多く, 小指に多かった. 左右に有意差なし. 近位指節間関節(PIP)にOAのある群は罹患関節が有意に多い. 一人当たり罹患関節数は8.8('94-96年), 8.1('97-99年), 6.8('00-02年), 3.6('03-04年). 加齢の関与は在職年数も関係. 小指DIPの罹患が特徴的で作業特性と関係. PIPのOAがある人には多発傾向あり注意すべき群. 巡視を通じ8名が労災認定され, 全員この群. 近年の罹患関節数減少は作業条件ならびに環境の改善による成果と考える. |
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ISSN: | 1341-0725 |