8. 脳梗塞患者におけるインスリン抵抗性の発現に関与する因子の検討
【目的】脳梗塞患者のインスリン抵抗性の発現に関与する因子の検討【対象と方法】対象は高トリグリセリド血症を有し, 糖尿病の既往がない脳梗塞患者52例. 対象例をインスリン抵抗性の有無によって2群に分け, インスリン抵抗性の発現に関与する因子をロジスティック回帰分析を用いて検討した. インスリン抵抗性は75グラム経口糖負荷試験(OGTT), とHOMA-Rを用いて評価し, OGTTでの2時間後の血中インスリン濃度が64μU/ml以上またはHOMA-Rが1.73以上をインスリン抵抗性ありとした. 【結果】インスリン抵抗性は, 対象例の59.6%に認められた. ロジスティック回帰分析を用いたインスリン...
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Published in | リハビリテーション医学 Vol. 41; no. 12; p. 893 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本リハビリテーション医学会
18.12.2004
社団法人日本リハビリテーション医学会 The Japanese Association of Rehabilitation Medicine |
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ISSN | 0034-351X |
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Summary: | 【目的】脳梗塞患者のインスリン抵抗性の発現に関与する因子の検討【対象と方法】対象は高トリグリセリド血症を有し, 糖尿病の既往がない脳梗塞患者52例. 対象例をインスリン抵抗性の有無によって2群に分け, インスリン抵抗性の発現に関与する因子をロジスティック回帰分析を用いて検討した. インスリン抵抗性は75グラム経口糖負荷試験(OGTT), とHOMA-Rを用いて評価し, OGTTでの2時間後の血中インスリン濃度が64μU/ml以上またはHOMA-Rが1.73以上をインスリン抵抗性ありとした. 【結果】インスリン抵抗性は, 対象例の59.6%に認められた. ロジスティック回帰分析を用いたインスリン抵抗性の発現に関与する因子の検討では, body mass index(BMI)で有意確率が5%未満を示した. 【結論】高トリグリセリド血症を有し, 糖尿病の既往がない脳梗塞患者のインスリン抵抗性の発現を抑制するためには, BMIのコントロールが重要であることが示唆された. |
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ISSN: | 0034-351X |