NO.5 種々の全身性アミロイドーシスにおけるapoA1の共存

全身性アミロイドーシスにおけるapoA1の共存の可能性について検討. ヒト全身性アミロイドーシス剖検例の心臓のホルマリン固定パラフィン切片を抗apoA1抗体で免疫染色. AL陽性のアミロイド沈着のある脾臓より水抽出したアミロイドを電気泳動後, 転写し, 抗apoA1抗体にて免疫染色. ヒトapoA1トランスジェニックマウスにAAアミロイドを惹起し, 抗apoA1抗体にて免疫染色. 結果は43例でアミロイドが抗apoA1抗体により染色された. ALアミロイドの抗apoA1抗体によるImmunoblottingでは, apoA1陽性バンドが検出された. ヒトapoA1トランスジェニックマウスのAA...

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Published in山口医学 Vol. 53; no. 6; p. 334
Main Authors 坂田尚広, 星井嘉信, 中邑友美, 木山真紀子, 尾本雅俊, 新井博文, 森松光紀, 神田隆, 石原得博
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 山口大学医学会 31.12.2004
Yamaguchi University Medical Association
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ISSN0513-1731

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Summary:全身性アミロイドーシスにおけるapoA1の共存の可能性について検討. ヒト全身性アミロイドーシス剖検例の心臓のホルマリン固定パラフィン切片を抗apoA1抗体で免疫染色. AL陽性のアミロイド沈着のある脾臓より水抽出したアミロイドを電気泳動後, 転写し, 抗apoA1抗体にて免疫染色. ヒトapoA1トランスジェニックマウスにAAアミロイドを惹起し, 抗apoA1抗体にて免疫染色. 結果は43例でアミロイドが抗apoA1抗体により染色された. ALアミロイドの抗apoA1抗体によるImmunoblottingでは, apoA1陽性バンドが検出された. ヒトapoA1トランスジェニックマウスのAAアミロイドも抗apoA1抗体により染色されたが, 沈着初期には染色されず, アミロイド沈着量の増加とともに染色性が認められた. 全身性アミロイドーシスにおけるapoA1の共存の意義については今後更に検討が必要である.
ISSN:0513-1731