2.東京女子医科大学のチュートリアル教育

東京女子医科大学では1900年度から故吉岡守正学長の主導のもとで, 自学自習能力の育成, 統合型学習の実践, 対人技能の育成ならびに個別的学習指導などを目的として, 「MDプログラム」と名付けた新しい医学教育プログラムを導入しています. このプログラムは1969年にカナダのMcMaster大学医学部が開発した自己開発型の医学教育プログラムを参考として考案されたカリキュラムです. 器官系統別あるいは機能系統別に関連する学問領域を融合させたブロック型統合カリキュラムで, 問題基盤型チュートリアル学習(problem-based learning tutorial:PBLチュートリアル)が, 講義や...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 53; no. 2; p. 237
Main Author 三橋紀夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.05.2003
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Summary:東京女子医科大学では1900年度から故吉岡守正学長の主導のもとで, 自学自習能力の育成, 統合型学習の実践, 対人技能の育成ならびに個別的学習指導などを目的として, 「MDプログラム」と名付けた新しい医学教育プログラムを導入しています. このプログラムは1969年にカナダのMcMaster大学医学部が開発した自己開発型の医学教育プログラムを参考として考案されたカリキュラムです. 器官系統別あるいは機能系統別に関連する学問領域を融合させたブロック型統合カリキュラムで, 問題基盤型チュートリアル学習(problem-based learning tutorial:PBLチュートリアル)が, 講義や実習と共に三位一体の形で有機的に組み入れられており, 第1学年から第4学年まで全授業時間の約30%に割り振られています. そこで, 本講演では東京女子医科大学のブロック型統合カリキュラムについて, とくにチュートリアル教育の現状を中心にご紹介します.
ISSN:1343-2826