1. 製造業従事者の血液流動性についての検討, 特に血液流路の各血液細胞の粘着・凝集について
製造業従事者約200名を対象に血液流動性測定装置KH-7による血液流動性検査を行い, 生活習慣や健診項目との関連を検討した. 血小板粘着数は平均63.7個, 血液流動時間基準内で粘着有の割合は83.4%であり, 血小板詰数については同じく各々4.6個, 55.2%, 白血球粘着数については6.5個, 59.3%であった. 血液流動時間と有意相関のみられた項目は, BMI, 体脂肪率, 睡眠時間, 血小板粘着・詰り数などであり, 白血球粘着数と有意相関のみられた項目は, 一日歩数, 睡眠時間などであり, 生活習慣などの差により有意差がみられたものは, 職種別, 勤務形態, 食事内容・好み, 睡眠...
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Published in | 産業衛生学雑誌 Vol. 49; no. 6; p. 237 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本産業衛生学会
20.11.2007
公益社団法人日本産業衛生学会 Japan Society for Occupational Health |
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ISSN | 1341-0725 |
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Summary: | 製造業従事者約200名を対象に血液流動性測定装置KH-7による血液流動性検査を行い, 生活習慣や健診項目との関連を検討した. 血小板粘着数は平均63.7個, 血液流動時間基準内で粘着有の割合は83.4%であり, 血小板詰数については同じく各々4.6個, 55.2%, 白血球粘着数については6.5個, 59.3%であった. 血液流動時間と有意相関のみられた項目は, BMI, 体脂肪率, 睡眠時間, 血小板粘着・詰り数などであり, 白血球粘着数と有意相関のみられた項目は, 一日歩数, 睡眠時間などであり, 生活習慣などの差により有意差がみられたものは, 職種別, 勤務形態, 食事内容・好み, 睡眠状態などであった. 血小板粘着等の現象は生活習慣等の影響を受けやすく, 血液流動時間が基準内であっても, 54.8~85.2%にみられ, こうした現象の定量化は生活習慣改善の指標になると思われ, 流動性分析は健診・保健指導で重要と考える. |
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ISSN: | 1341-0725 |