15.市立病院に開設した回復期リハビリテーション病棟
清水病院は病院を特化していく計画の中で, 総合リハビリテーション施設基準を取得した上で2002年12月に回復期リハ病棟をオープンした. 総患者数は176名(院内紹介CVA32%, 院外紹介CVA46%, 整形外科疾患22%)で, 右麻痺患者25%, 左麻痺患者20%, 整形外科疾患20%の割合である. 平均在院日数は約70日であるが, 空間無視症候や重度の失語を伴う症例では入院の長期化が認められた. CVA患者については入院時と退院時のFIMで優位な改善をみた. 退院患者の87%が自宅退院しており, 施設入所は約4%であった. また, 入院中状態急変により一般病棟へ転床した患者もおり, リハ医...
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Published in | リハビリテーション医学 Vol. 41; no. 1; p. 56 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本リハビリテーション医学会
18.01.2004
社団法人日本リハビリテーション医学会 The Japanese Association of Rehabilitation Medicine |
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ISSN | 0034-351X |
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Summary: | 清水病院は病院を特化していく計画の中で, 総合リハビリテーション施設基準を取得した上で2002年12月に回復期リハ病棟をオープンした. 総患者数は176名(院内紹介CVA32%, 院外紹介CVA46%, 整形外科疾患22%)で, 右麻痺患者25%, 左麻痺患者20%, 整形外科疾患20%の割合である. 平均在院日数は約70日であるが, 空間無視症候や重度の失語を伴う症例では入院の長期化が認められた. CVA患者については入院時と退院時のFIMで優位な改善をみた. 退院患者の87%が自宅退院しており, 施設入所は約4%であった. また, 入院中状態急変により一般病棟へ転床した患者もおり, リハ医には包括的な管理も求められる. 医業収益は現在一日平均2, 500点であるが, 患者数, 疾患内容にあわせてリハスタッフの増員により増収が見込める段階である. 今後の問題点として適正な人員配置, 在院日数入院待機日数の短縮, 退院後の受け入れ態勢の整備, 適応疾患の再考などが考えられた. |
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ISSN: | 0034-351X |