9. 顎関節円板の穿孔および骨化を認めた顎関節内障の1例

58歳 男, 左側顎関節の痛みのため当科受診, 現症:開口時の左側顎関節部の疼痛(+), 開口量25mm, クレピタス(+)顎関節部の前内方にX線上5mm程の石灰化像を認めた, 臨床診断:Synovial chondromatosis. 手術は関節鏡視下手術にて関節鼠の除去を試みるも, その存在を認めず円板中央部に大きな穿孔を認めたために開放術となった. 顎関節円板は前方転位と穿孔を示し, 著しい骨化を認めた関節円板なので切除術を施行した. 関節円板の大部分が骨である稀な症例を経験したので報告する....

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Published inJournal of Hard Tissue Biology Vol. 12; no. 3; p. 93
Main Authors 木賀紀文, 東條格, 近藤定彦, 藤田茂之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 硬組織再生生物学会 01.03.2004
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Summary:58歳 男, 左側顎関節の痛みのため当科受診, 現症:開口時の左側顎関節部の疼痛(+), 開口量25mm, クレピタス(+)顎関節部の前内方にX線上5mm程の石灰化像を認めた, 臨床診断:Synovial chondromatosis. 手術は関節鏡視下手術にて関節鼠の除去を試みるも, その存在を認めず円板中央部に大きな穿孔を認めたために開放術となった. 顎関節円板は前方転位と穿孔を示し, 著しい骨化を認めた関節円板なので切除術を施行した. 関節円板の大部分が骨である稀な症例を経験したので報告する.
ISSN:1341-7649