2. 東北大学病院WOCセンターの現状と課題

当院では, 「褥瘡やストーマ, 失禁に関する患者様の問題点について, これまで各科に分散していた労力や医療情報を統合し, より専門性を高めた医療を提供する」ことを目的に, 2003年10月1日にWOCセンターを開設し, 2年が経過した. 活動内容として, 1. 実働メンバーの選出, 2. 受け入れ体制の整備, 3. 褥瘡ケアのセンターへの集約, 4. IT化によるハード面の整備, 5. 記録の整備, 6. 院内研修や公開講座, 他施設医療者や訪問看護師への講演等による教育活動, 7. 患者会での相談指導, 市民公開講座開催等の社会活動, 8. 広報活動, 9. 物品管理等を行った. その成果と...

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Published inリハビリテーション医学 Vol. 43; no. 6; p. 390
Main Authors 熊谷英子, 高橋真紀, 沖田康雄, 加藤正典, 吉田茂彦, 伊藤修, 菊地克子, 館正弘, 舟山裕士, 和泉順子, 山田敦, 佐々木巖, 西條慶子, 上月正博
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本リハビリテーション医学会 18.06.2006
社団法人日本リハビリテーション医学会
The Japanese Association of Rehabilitation Medicine
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ISSN0034-351X

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Summary:当院では, 「褥瘡やストーマ, 失禁に関する患者様の問題点について, これまで各科に分散していた労力や医療情報を統合し, より専門性を高めた医療を提供する」ことを目的に, 2003年10月1日にWOCセンターを開設し, 2年が経過した. 活動内容として, 1. 実働メンバーの選出, 2. 受け入れ体制の整備, 3. 褥瘡ケアのセンターへの集約, 4. IT化によるハード面の整備, 5. 記録の整備, 6. 院内研修や公開講座, 他施設医療者や訪問看護師への講演等による教育活動, 7. 患者会での相談指導, 市民公開講座開催等の社会活動, 8. 広報活動, 9. 物品管理等を行った. その成果として, 受け入れ体制が整備され, 専門医師とWOC看護認定看護師による迅速で質の高い医療が提供可能となった. 院内, 外からのセンターへの期待は大きく, 今後は, さらにスタッフ間, NSTなどの他部門, 地域医療者, 患者会等との協働を深め, より質の高いケアを提供していきたい.
ISSN:0034-351X