小児臓器移植の現状と未来

「I はじめに」平成22年7月17日, 改正臓器移植法の施行により本人の臓器提供に関する生前意思が存在しなくても, 家族の承諾があれば脳死下臓器提供が可能となった. また, 15歳未満の子供からも脳死下臓器移植提供が可能になり, 脳死下臓器提供数が増加している. また小腸移植に関しては平成23年度から先進医療に承認され脳死小腸移植認定施設は13施設に広がった. これで, 患者の経済的負担は軽減され, 小腸移植の保険診療への道も開けてきた. このような時期に上野会長の企画により「小児臓器移植の現状と未来」がシンポジウムに取り上げられた. 8題の発表のうち, 4題は小腸移植, 3題は肝臓移植, 1...

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Published in日本小児外科学会雑誌 Vol. 49; no. 1; pp. 11 - 12
Main Authors 福澤正洋, 星野健
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本小児外科学会 20.02.2013
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ISSN0288-609X

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Summary:「I はじめに」平成22年7月17日, 改正臓器移植法の施行により本人の臓器提供に関する生前意思が存在しなくても, 家族の承諾があれば脳死下臓器提供が可能となった. また, 15歳未満の子供からも脳死下臓器移植提供が可能になり, 脳死下臓器提供数が増加している. また小腸移植に関しては平成23年度から先進医療に承認され脳死小腸移植認定施設は13施設に広がった. これで, 患者の経済的負担は軽減され, 小腸移植の保険診療への道も開けてきた. このような時期に上野会長の企画により「小児臓器移植の現状と未来」がシンポジウムに取り上げられた. 8題の発表のうち, 4題は小腸移植, 3題は肝臓移植, 1題は免疫寛容誘導について討論が行われた. 「II 各演題のまとめ」「1. 小腸移植について」「S-01 小腸不全患児における在宅管理の実際と工夫についての検討」宮城こども病院小児外科の天江らの発表. 腸管不全患者7例の在宅医療の実際と工夫が報告された.
ISSN:0288-609X