36.実験的Progeria-like Syndromeと外傷性咬合負荷による歯槽骨の変化-1.歯周組織内カルシウム変動と組織変化
Dihydrotachystero1(DHT)をラットに過剰に投与すると, 老化動物のモデルといわれるSalyeのprogerialike syndromeを発生してくる. このときのProgerialike syndromeの実態と歯周組織の老化とくに外傷性咬合を負荷させた時の変化を, 形態学的および生化学的面から検討した. 材料方法:S-D系ラット(雌, 体重250g前後)にDHTを連日4週間投与した. なお, 食餌はCa含量15%のオリエンタル特殊繁殖餌料で, 食餌による体内Ca環境をできるだけ一定にした. また, 飲料水は水道水を与えた. 実験群:1. 対照群, 2. DHT150mg...
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Published in | 日本歯周病学会会誌 Vol. 21; no. 2; p. 242 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本歯周病学会
28.06.1979
特定非営利活動法人日本歯周病学会 The Japanese Society of Periodontology |
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ISSN | 0385-0110 |
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Summary: | Dihydrotachystero1(DHT)をラットに過剰に投与すると, 老化動物のモデルといわれるSalyeのprogerialike syndromeを発生してくる. このときのProgerialike syndromeの実態と歯周組織の老化とくに外傷性咬合を負荷させた時の変化を, 形態学的および生化学的面から検討した. 材料方法:S-D系ラット(雌, 体重250g前後)にDHTを連日4週間投与した. なお, 食餌はCa含量15%のオリエンタル特殊繁殖餌料で, 食餌による体内Ca環境をできるだけ一定にした. また, 飲料水は水道水を与えた. 実験群:1. 対照群, 2. DHT150mg投与群, 3. 外傷性咬合(稗田, 池田法, , 1967)+DHT投与群, 4. 外傷性咬合群. 観察:1. 血清Ca, PおよびPさらに下顎骨中Ca量, 2. ソフテックスによる骨格の変化, 3. 組織切片を作成し, H-E, Methylen blue, Van GiesonおよびPas染色による歯周組織の変化. 結果:1. DHTの投与で血清Ca量は増化し, 下顎骨中Ca量およびP量は減少した. 2. DHT投与で皮膚の萎縮が認められ, ソフテックス像においても脊椎後轡さらに全骨格の萎縮像が認められた. |
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ISSN: | 0385-0110 |