4.研修医1年目の生活状況と精神健康度について
【背景】本年度より卒後臨床研修が義務化され, 研修医の環境が大きく変化しているが, 充実した研修のためには研修医自身の精神面を含めた健康が極めて重要である. 【対象, 方法】2004年6~7月に山口大学の1年目研修医58名を対象に生活に関する自記式質問紙とGHQ60を実施した. 【結果】26人から回答があり(回収率44.8%)男性14名, 女性12名であった. 労働時間に関しては1日平均13~16時間であった. 休暇については1ヶ月に全く無い研修医が全体の約80%を占めた. 人間関係については約7割が円滑であると答えており, 不満と回答した研修医全員が指導医師をあげていた. 【考察】指導医師と...
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Published in | 産業衛生学雑誌 Vol. 47; no. 2; p. 100 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本産業衛生学会
01.03.2005
公益社団法人日本産業衛生学会 Japan Society for Occupational Health |
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ISSN | 1341-0725 |
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Summary: | 【背景】本年度より卒後臨床研修が義務化され, 研修医の環境が大きく変化しているが, 充実した研修のためには研修医自身の精神面を含めた健康が極めて重要である. 【対象, 方法】2004年6~7月に山口大学の1年目研修医58名を対象に生活に関する自記式質問紙とGHQ60を実施した. 【結果】26人から回答があり(回収率44.8%)男性14名, 女性12名であった. 労働時間に関しては1日平均13~16時間であった. 休暇については1ヶ月に全く無い研修医が全体の約80%を占めた. 人間関係については約7割が円滑であると答えており, 不満と回答した研修医全員が指導医師をあげていた. 【考察】指導医師との良好な関係を築くことが研修医のメンタルヘルスに関して非常に重要である. 医師を対象としたメンタルヘルスに関するセミナー, 講習会の開催や, 専門の相談窓口の設置が望まれる. |
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ISSN: | 1341-0725 |