産業保健における特定保健指導のあり方-生活習慣病・メタボリックシンドロームの保健指導

シンポジウムIでは, 会場とカードを使ったコミュニケーションをとりながら進めた. 参加者は健保雇用が4割, 事業所雇用が4割, その他が2割くらいであった. メタボリック対策の体制づくりがすすんでいるかについては, 準備が出来ているのは半々といった具合であった. また, 特定保健指導をアウトソーシングすることを4割くらいがその予定があるとのことであった. それらの確認後, 社会保険健康事業財団の松田氏からハイリスクアプローチ実践の立場から質の高い保健指導のためには何が必要かについて, また国立保健医療科学院の水嶋氏からは「ポピュレーションアプローチの活用」というタイトルでポピュレーションアプロ...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 50; no. 2; p. 59
Main Authors 武田桂子, 神保恵子, 水嶋春朔, 松田一美, 五十嵐千代, 須藤美智子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 20.03.2008
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Summary:シンポジウムIでは, 会場とカードを使ったコミュニケーションをとりながら進めた. 参加者は健保雇用が4割, 事業所雇用が4割, その他が2割くらいであった. メタボリック対策の体制づくりがすすんでいるかについては, 準備が出来ているのは半々といった具合であった. また, 特定保健指導をアウトソーシングすることを4割くらいがその予定があるとのことであった. それらの確認後, 社会保険健康事業財団の松田氏からハイリスクアプローチ実践の立場から質の高い保健指導のためには何が必要かについて, また国立保健医療科学院の水嶋氏からは「ポピュレーションアプローチの活用」というタイトルでポピュレーションアプローチが何故必要かについて講演を戴いた. 更に富士電機リテイルシステムズの五十嵐氏と, ソニー健康保険組合の須藤氏から指定発言者として現場での施行に伴う問題提起を行った. それをもとに会場とのディスカッションに移った. 会場からの質問は腹囲の測定方法に困難を感じているという発言が多く, この度の施策に対する現場側の戸惑いが大きいことを感じさせた. 本来は, アウトソーシングした場合の質の問題等, 検討課題は沢山あったが, 時間切れとなってしまった. 来年度に向けて, 課題が山積していることを参加者全員が感じたことと思う.
ISSN:1341-0725
1349-533X