3. 当院ICUにおける再挿管症例の検討

[目的] 当院ICUでの再挿管症例について検討した. [対象] 1995年1月から2004年12月までに当院ICUで再挿管となった133症例について後ろ向きに検討した. [方法] 患者背景, 抜管前のBGA, 呼吸数, 一回換気量, 分時換気量, Rapid shallow breathing index, 再挿管となった原因, 転帰について検討した. [結果] 再挿管の原因は呼吸不全(低酸素症), 循環動態の不安定が主であった. 呼吸不全の原因は痰の喀出困難, 上気道閉塞の順に多かった. [考察・結語] 再挿管は痰の喀出が十分に行えない低酸素血症に起因することが多く, 抜管前後の痰の吸引状況...

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Published in山口医学 Vol. 56; no. 3; p. 102
Main Authors 白源清貴, 吉村学, 郷原徹, 名草芳亮, 岡英男, 中村久美子, 田村尚, 又吉康俊
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 山口大学医学会 30.06.2007
Yamaguchi University Medical Association
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ISSN0513-1731

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Summary:[目的] 当院ICUでの再挿管症例について検討した. [対象] 1995年1月から2004年12月までに当院ICUで再挿管となった133症例について後ろ向きに検討した. [方法] 患者背景, 抜管前のBGA, 呼吸数, 一回換気量, 分時換気量, Rapid shallow breathing index, 再挿管となった原因, 転帰について検討した. [結果] 再挿管の原因は呼吸不全(低酸素症), 循環動態の不安定が主であった. 呼吸不全の原因は痰の喀出困難, 上気道閉塞の順に多かった. [考察・結語] 再挿管は痰の喀出が十分に行えない低酸素血症に起因することが多く, 抜管前後の痰の吸引状況を把握しておくことが重要と思われた.
ISSN:0513-1731