25.製造業におけるVDT作業と作業環境,身体症状との関連

嘱託産業医を行っている事業所でのVDT作業の実態と健康面での問題点を考察するため, 健診時のVDT問診票を基に作業環境, 身体症状との関連についてアンケート調査を行った. アンケートの有効回答数は, 80名(男性77名, 女性3名)で, 回収率は100%であった. VDT作業環境との関連では, 室内の温度, 乾燥状態に対する訴えが最も多く(25%), 身体症状では, 目の疲れの訴えが最も多く(88%), 精神的症状では, 疲れを次の日まで持ち越す(25%), が最も多かった. 業務内容別の身体症状との関連では, 対話型での身体症状の訴えが, 単純入力型や監視型に比べ頻度が高い傾向が見られた....

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 48; no. 6; p. 231
Main Authors 角谷力, 大神明, 西賢一郎, 大藪貴子, 村上昌宏, 明星敏彦, 森本泰夫, 田中勇武
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 20.11.2006
公益社団法人日本産業衛生学会
Japan Society for Occupational Health
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ISSN1341-0725

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Summary:嘱託産業医を行っている事業所でのVDT作業の実態と健康面での問題点を考察するため, 健診時のVDT問診票を基に作業環境, 身体症状との関連についてアンケート調査を行った. アンケートの有効回答数は, 80名(男性77名, 女性3名)で, 回収率は100%であった. VDT作業環境との関連では, 室内の温度, 乾燥状態に対する訴えが最も多く(25%), 身体症状では, 目の疲れの訴えが最も多く(88%), 精神的症状では, 疲れを次の日まで持ち越す(25%), が最も多かった. 業務内容別の身体症状との関連では, 対話型での身体症状の訴えが, 単純入力型や監視型に比べ頻度が高い傾向が見られた. 精神的症状の頻度も対話型でより高く認められた.
ISSN:1341-0725