7. Aldh2ノックアウトマウスを用いたアルコール性肝障害の検討
Aldh(Aldehyde dehydrogenase)2遺伝子改変マウスを用いて急性アルコール性肝障害に与えるAldh2の影響を検討した. 10-11週令のマウス(Aldh2 +/+:wild, Aldh2 +/-:hetero, Aldh2 -/-:KO)に20%エタノール5g/Kgを腹腔投与し, 0, 12, 24時間後の血清ALT, 肝病理像を検討した. ALT値は雌雄ともKO群でもっとも変動が少なかった. 炎症細胞浸潤度(cells/lobular area), 肝細胞の脂肪変性(1-5grade)はエタノール投与によって増悪し, ALT値との相関がみられた. 各群で差はみられなかっ...
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Published in | 産業衛生学雑誌 Vol. 48; no. 3; p. 83 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本産業衛生学会
20.05.2006
公益社団法人日本産業衛生学会 Japan Society for Occupational Health |
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ISSN | 1341-0725 |
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Summary: | Aldh(Aldehyde dehydrogenase)2遺伝子改変マウスを用いて急性アルコール性肝障害に与えるAldh2の影響を検討した. 10-11週令のマウス(Aldh2 +/+:wild, Aldh2 +/-:hetero, Aldh2 -/-:KO)に20%エタノール5g/Kgを腹腔投与し, 0, 12, 24時間後の血清ALT, 肝病理像を検討した. ALT値は雌雄ともKO群でもっとも変動が少なかった. 炎症細胞浸潤度(cells/lobular area), 肝細胞の脂肪変性(1-5grade)はエタノール投与によって増悪し, ALT値との相関がみられた. 各群で差はみられなかった. また, アルコール性肝障害において重要な役割を果たす肝組織中過酸化脂質(MDA)量, TNFαmRNA発現量を測定したが, エタノール投与による有意な変動はみられず, ALT値との相関もみられなかった. |
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ISSN: | 1341-0725 |