7. 一般リハビリテーション診療における水中歩行訓練の利用

【目的と方法】当科にて水中歩行訓練を行った最近10例を診療録より後方視的に調査し, 据え置き型水中歩行装置を用いた一般病院でのリハビリテーション診療における活用方法について考察した. 【対象】疾患別ではRA:5例, JRA:1例, 両股OA:1例, 中心性頸損:1例, 左骨腫瘍切除TKA後:1例, 血友病性関節症:1例であった. リウマチ関連疾患が全体の6割を占め, 全例女性, 教育的側面が強かった. その他の疾患では水中のでの姿勢, 歩容訓練が陸上歩行につなげる治療的側面が強かった. 【結果】回復訓練目的では歩行困難であった4例中, 歩行器歩行が1例, 装具, 杖歩行が2例可能となった. 運...

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Published inリハビリテーション医学 Vol. 43; no. 2; pp. 125 - 126
Main Authors 青木昌弘, 徳留みずほ, 金森祐一, 大西正徳, 水落和也, 佐鹿博信
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本リハビリテーション医学会 18.02.2006
社団法人日本リハビリテーション医学会
The Japanese Association of Rehabilitation Medicine
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ISSN0034-351X

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Summary:【目的と方法】当科にて水中歩行訓練を行った最近10例を診療録より後方視的に調査し, 据え置き型水中歩行装置を用いた一般病院でのリハビリテーション診療における活用方法について考察した. 【対象】疾患別ではRA:5例, JRA:1例, 両股OA:1例, 中心性頸損:1例, 左骨腫瘍切除TKA後:1例, 血友病性関節症:1例であった. リウマチ関連疾患が全体の6割を占め, 全例女性, 教育的側面が強かった. その他の疾患では水中のでの姿勢, 歩容訓練が陸上歩行につなげる治療的側面が強かった. 【結果】回復訓練目的では歩行困難であった4例中, 歩行器歩行が1例, 装具, 杖歩行が2例可能となった. 運動教育目的では, 疼痛が軽減し満足度が高かった. 【結論】診療報酬の改定により水中歩行訓練は一般リハ診療で敬遠される傾向にあるが, 自主訓練として水中歩行の継続が望ましいRA関連疾患や四肢関節の機能障害により, 陸上での歩行訓練が困難な例に対して積極的な利用が望まれる.
ISSN:0034-351X