20.小規模事業場における健診事後措置の評価

本研究では地域産業保健センター(センター)の健診事後措置の評価を継続年数別に比較検討することを目的とした. センターにおいて個別訪問を行っている事業場のうち, 2002年, 2003年ともに健診事後措置を受けた16社(296名)を対象とし, 健診事後措置継続年数3年未満群と3年以上群に分けた. 調査項目は, 肥満度, 血圧, 血中脂質, 血糖とした. 全般的に3年以上群では3年未満群に比べ, 平均値でみると維持あるいは悪化していた. このことから, より一層の改善を求めるためには継続3年からハイリスクストラテジーなど個別支援の強化が重要であると考えられる. 今後センターが事業場への事後措置を行...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 46; no. 6; p. 238
Main Authors 石井敦子, 山野ヒデ子, 瀧井宏隆, 石竹達也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 20.11.2004
公益社団法人日本産業衛生学会
Japan Society for Occupational Health
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Summary:本研究では地域産業保健センター(センター)の健診事後措置の評価を継続年数別に比較検討することを目的とした. センターにおいて個別訪問を行っている事業場のうち, 2002年, 2003年ともに健診事後措置を受けた16社(296名)を対象とし, 健診事後措置継続年数3年未満群と3年以上群に分けた. 調査項目は, 肥満度, 血圧, 血中脂質, 血糖とした. 全般的に3年以上群では3年未満群に比べ, 平均値でみると維持あるいは悪化していた. このことから, より一層の改善を求めるためには継続3年からハイリスクストラテジーなど個別支援の強化が重要であると考えられる. 今後センターが事業場への事後措置を行なう際, 継続年数を考慮して支援活動を行なっていく必要性が示唆された.
ISSN:1341-0725