7.患者・家族の希望に沿うよう予後の生活が送れた終末期患者に対する援助

【はじめに】入院直後余命2ヶ月と診断された患者に対して, 残された時間を家族と共に過ごせるよう看護援助を行ったので報告する. 患者はMさん, 57歳女性. 膵臓癌肝転移. 家族の希望により患者には病名未告知. 胃部周辺の疼痛があり, 麻薬による静脈内投与で疼痛コントロールを図っていた. 【看護実践】患者自身が疼痛コントロールできるようPCA装置付きの携帯用医薬品連続注入器を使用することで, 患者が希望された外泊や海を見に行くことができた. 個室の提供もすることで, 患者が家族や友人と過ごす時間を長く作ることができた. 結果, 患者や家族から良かったという言葉が聞かれ, 笑顔も増えていた. 【結...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 53; no. 3; p. 338
Main Authors 柳浦佑三子, 相原麻理, 矢口初子, 伊藤郁江, 森山いづみ
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.08.2003
Kitakanto Medical Society
Online AccessGet full text
ISSN1343-2826

Cover

More Information
Summary:【はじめに】入院直後余命2ヶ月と診断された患者に対して, 残された時間を家族と共に過ごせるよう看護援助を行ったので報告する. 患者はMさん, 57歳女性. 膵臓癌肝転移. 家族の希望により患者には病名未告知. 胃部周辺の疼痛があり, 麻薬による静脈内投与で疼痛コントロールを図っていた. 【看護実践】患者自身が疼痛コントロールできるようPCA装置付きの携帯用医薬品連続注入器を使用することで, 患者が希望された外泊や海を見に行くことができた. 個室の提供もすることで, 患者が家族や友人と過ごす時間を長く作ることができた. 結果, 患者や家族から良かったという言葉が聞かれ, 笑顔も増えていた. 【結論】余命を有意義に過ごせるよう患者家族の希望を聞き, その希望に沿えるよう患者にあった疼痛コントロールを図り, 援助していかなければならない.
ISSN:1343-2826