20. A社における女性の健康支援への取り組み

【目的】従来, 新聞社A(以下A社)では, 総合的な女性の健康支援を行っていなかった. そこで, 今回, 女性が安全に働くことのできる女性の健康支援体制(以下体制)を構築した. 【方法】体制は, 社外アドバイザーとして産科医を招き, 専門的助言を得ながら, 1)妊娠から出産まで, 不妊を含む母性管理, 2)月経異常, 3)更年期対策, 4)メンタルヘルス, 5)女性の健康を考慮した健診項目の見直しの5項目で体制を構築した. 【結果, 考察】本体制導入後, 特に母性管理ついて妊娠した4名は, 早い段階から夜勤の免除や配置転換等を行い, 作業負担を軽くするように対処された. 妊娠中の経過は順調であ...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 47; no. 5; p. 236
Main Authors 有吉浩美, 小笠原正志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 20.09.2005
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Summary:【目的】従来, 新聞社A(以下A社)では, 総合的な女性の健康支援を行っていなかった. そこで, 今回, 女性が安全に働くことのできる女性の健康支援体制(以下体制)を構築した. 【方法】体制は, 社外アドバイザーとして産科医を招き, 専門的助言を得ながら, 1)妊娠から出産まで, 不妊を含む母性管理, 2)月経異常, 3)更年期対策, 4)メンタルヘルス, 5)女性の健康を考慮した健診項目の見直しの5項目で体制を構築した. 【結果, 考察】本体制導入後, 特に母性管理ついて妊娠した4名は, 早い段階から夜勤の免除や配置転換等を行い, 作業負担を軽くするように対処された. 妊娠中の経過は順調であり, 正常分娩にて出産した. このことから, 本体制が一部分ではあるが, 有効に機能したものと考えられる.
ISSN:1341-0725
1349-533X