12.動脈硬化指標としての血液脈波速度と血液脂質についての検討

生活習慣の変化や高齢化に伴い職場でも動脈硬化検査は重要と考え, 血圧脈波検査の検討をした. 血圧脈波検査は, FORMを用いた. 対象者85名(男35, 女50), 平均年齢±標準偏差は37.1±13.0歳(男41.0±13.6, 女34.4±12.0)であった. 左右の相関係数はPWVで0.96, ABI左右の相関係数は0.86と高く, また, 年齢とPWVの相関係数は0.66, ABIの相関係数は0.47であり, 年齢とともに両指数は増加した. PWV1,400cm/sec以上は, 対象者のうち18人, 21%であった. PWVと中性脂肪の相関係数は0.33, 有意な正の相関が見られたが,...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 48; no. 2; p. 61
Main Authors 本多信治, 菅野茂, 山口威俊, 岡田忠子, 佐藤喜三郎, 田中正敏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 20.03.2006
公益社団法人日本産業衛生学会
Japan Society for Occupational Health
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ISSN1341-0725

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Summary:生活習慣の変化や高齢化に伴い職場でも動脈硬化検査は重要と考え, 血圧脈波検査の検討をした. 血圧脈波検査は, FORMを用いた. 対象者85名(男35, 女50), 平均年齢±標準偏差は37.1±13.0歳(男41.0±13.6, 女34.4±12.0)であった. 左右の相関係数はPWVで0.96, ABI左右の相関係数は0.86と高く, また, 年齢とPWVの相関係数は0.66, ABIの相関係数は0.47であり, 年齢とともに両指数は増加した. PWV1,400cm/sec以上は, 対象者のうち18人, 21%であった. PWVと中性脂肪の相関係数は0.33, 有意な正の相関が見られたが, その他では有意な相関は見られなかった. またPWVとABIの相関係数は0.37であった. 健診時にPWVとABIの測定は有用と思われる.
ISSN:1341-0725