27.子宮頸癌に対するconcurrent chemoradiotherapyの検討

【目的】進行子宮頸癌に対するconcurrent chemoradiotherapyの安全性と有効性について検討した. 【方法】対象は2001年から2002年にかけて当院で子宮頸癌と診断された65歳以下, PSが0-1の7症例で, 進行病期はIIIb期が6例, IVa期が1例, 組織学的には扁平上皮癌4例, 腺癌が3例であった. 放射線治療は外照射と腔内照射の組み合わせで行い, シスプラチン40mg/平方メートル(1例は28mg/平方メートル)を1週ごと, 計6回投与した. 有害事象の判定はNCI-CTCで行った. 【結果】全例シスプラチンを6コース投与でき, 放射線治療も完遂できた. Gra...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 53; no. 1; p. 78
Main Authors 西村俊信, 宮本純孝, 鏡一成, 塚越俊夫, 野中哲生, 樋口啓子, 玉木義雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.02.2003
Kitakanto Medical Society
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ISSN1343-2826

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Summary:【目的】進行子宮頸癌に対するconcurrent chemoradiotherapyの安全性と有効性について検討した. 【方法】対象は2001年から2002年にかけて当院で子宮頸癌と診断された65歳以下, PSが0-1の7症例で, 進行病期はIIIb期が6例, IVa期が1例, 組織学的には扁平上皮癌4例, 腺癌が3例であった. 放射線治療は外照射と腔内照射の組み合わせで行い, シスプラチン40mg/平方メートル(1例は28mg/平方メートル)を1週ごと, 計6回投与した. 有害事象の判定はNCI-CTCで行った. 【結果】全例シスプラチンを6コース投与でき, 放射線治療も完遂できた. Grade3以上の有害事象の出現については, 白血球数で3例(43%), 血色素数で1例(14%)のみであった. Grade3以上の白血球減少は, 治療開始後平均39日で出現しており, いずれもG-CSFの使用で改善した. 抗腫瘍効果は評価の終わった6例中5例がCR, 1例がPRであった.
ISSN:1343-2826