18.子宮頸癌における化学放射線療法の初期効果 -MRIによる治療効果判定

【目的】当院における子宮頸癌に対する化学放射線療法の初期効果について検討する. 【対象】2001年1月から2002年12月までに子宮頸癌で放射線治療が施行された症例のうち, シスプラチン(CDDP)を併用した18例を対象とした. 臨床病期(FIGO)はIIB期1例, IIlB期11例, IVA期3例, IVB期3例であった. 放射線治療は外部照射に低線量率腔内照射の併用を基本とし, シスプラチンは40mg/平方メートル/weekの6コース投与を目標とした. 治療中, 治療後の効果判定はMRIで行い, 有害事象の判定はNCI-CTC(version 2.0)に従った. 【結果】全例で放射線療法お...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 53; no. 2; p. 235
Main Authors 野中哲生, 樋口啓子, 堀越浩幸, 玉木義雄, 西村俊信, 塚越俊夫, 鏡一成, 宮本純孝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.05.2003
Kitakanto Medical Society
Online AccessGet full text
ISSN1343-2826

Cover

More Information
Summary:【目的】当院における子宮頸癌に対する化学放射線療法の初期効果について検討する. 【対象】2001年1月から2002年12月までに子宮頸癌で放射線治療が施行された症例のうち, シスプラチン(CDDP)を併用した18例を対象とした. 臨床病期(FIGO)はIIB期1例, IIlB期11例, IVA期3例, IVB期3例であった. 放射線治療は外部照射に低線量率腔内照射の併用を基本とし, シスプラチンは40mg/平方メートル/weekの6コース投与を目標とした. 治療中, 治療後の効果判定はMRIで行い, 有害事象の判定はNCI-CTC(version 2.0)に従った. 【結果】全例で放射線療法および化学療法を完遂できた. G3以上の血液毒性は12例に認められたが, 治療を7日以上休止した症例は1例のみであった(休日を除く), 初期効果についてはCRが13例に認められ, 治療中に施行したMRIで腫瘍が消失した症例もあった. 【結語】子宮頸癌に対するCDDPを用いた化学放射線療法は有効であり, 安全に施行できると思われた.
ISSN:1343-2826