20. 舌口腔底再建術後の舌接触補助床(PAP)の使用経験
56歳, 男性. 舌癌による舌亜全摘, 舌口腔底再建術後の摂食, 構音障害に対するリハビリテーションを経験した. 口腔期障害は短期間では改善困難と判断, 機能, 能力低下を代償する目的で早期からのPAP作製, 装着訓練に踏み切り, 口腔相, 摂食時間の短縮, 構音の歪み, 発話明瞭度に改善を認めた. 予後が容易でない症例では舌運動訓練を徒らに引き延ばさず早期の補綴導入が肝要である. 補綴適応判断や訓練効果判定にはVFや頸部超音波検査のビデオ記録が有用であった....
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Published in | リハビリテーション医学 Vol. 42; no. 8; p. 579 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本リハビリテーション医学会
18.08.2005
社団法人日本リハビリテーション医学会 The Japanese Association of Rehabilitation Medicine |
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ISSN | 0034-351X |
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Summary: | 56歳, 男性. 舌癌による舌亜全摘, 舌口腔底再建術後の摂食, 構音障害に対するリハビリテーションを経験した. 口腔期障害は短期間では改善困難と判断, 機能, 能力低下を代償する目的で早期からのPAP作製, 装着訓練に踏み切り, 口腔相, 摂食時間の短縮, 構音の歪み, 発話明瞭度に改善を認めた. 予後が容易でない症例では舌運動訓練を徒らに引き延ばさず早期の補綴導入が肝要である. 補綴適応判断や訓練効果判定にはVFや頸部超音波検査のビデオ記録が有用であった. |
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ISSN: | 0034-351X |