13.保存療法後の大腿骨骨幹部再骨折の1症例

小児の大腿骨骨幹部骨折の治療は保存療法が一般的であるが保存療法後に再骨折した症例を経験したので報告する. 【症例】11歳男児. 左大腿骨骨折の為, 他院にて牽引治療を受け, 坐骨免荷式長下肢装具を使用し約半年の治療の後, 退院. 2ヶ月後, 再骨折の為当院へ救急搬送される. 患者家族の希望で当院にて治療開始. 観血的整復固定術を行う. 術後, 骨盤帯付坐骨免荷式長下肢装具を使用し骨癒合を得る. 【考察】本症例は保存療法の難しさ, 保存療法後の手術への移行患者の長期入院, 医療への不信感などの数々の問題点を有していたと考えられる....

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 54; no. 1; p. 62
Main Authors 浅井伸治, 荻原哲夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.02.2004
Kitakanto Medical Society
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ISSN1343-2826

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Summary:小児の大腿骨骨幹部骨折の治療は保存療法が一般的であるが保存療法後に再骨折した症例を経験したので報告する. 【症例】11歳男児. 左大腿骨骨折の為, 他院にて牽引治療を受け, 坐骨免荷式長下肢装具を使用し約半年の治療の後, 退院. 2ヶ月後, 再骨折の為当院へ救急搬送される. 患者家族の希望で当院にて治療開始. 観血的整復固定術を行う. 術後, 骨盤帯付坐骨免荷式長下肢装具を使用し骨癒合を得る. 【考察】本症例は保存療法の難しさ, 保存療法後の手術への移行患者の長期入院, 医療への不信感などの数々の問題点を有していたと考えられる.
ISSN:1343-2826