1. 速乾性擦り込み式手指消毒剤の使用状況と今後の課題

A病院では手洗い設備が充実していないため手指衛生の手段として速乾性擦り込み式手指消毒剤の使用を推奨し, リンクナース活動の一環として手指消毒の必要性・手技方法の講習を行ってきた. しかし, 実践の場での遵守状況の実態は把握されていなかった. そこで, 院内感染マニュアルのオーデットを使用しリンクナースによる直接観察法とアンケート調査を行った. この結果より, オーデットに沿った手指衛生が遵守出来ていなかった. 院内ネットワークには, オーデットを掲示していたが, 全職員に行き届いていなかった. 結論:1. オーデットに沿った手指衛生が遵守出来ていなかった. 2. 全職員に使用方法が浸透していな...

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Published in山口医学 Vol. 57; no. 6; p. 229
Main Authors 飯田良子, 坂野暢子, 山本貞美, 増田美奈子, 藤永聡, 長野恵子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 山口大学医学会 31.12.2008
Yamaguchi University Medical Association
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ISSN0513-1731

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Summary:A病院では手洗い設備が充実していないため手指衛生の手段として速乾性擦り込み式手指消毒剤の使用を推奨し, リンクナース活動の一環として手指消毒の必要性・手技方法の講習を行ってきた. しかし, 実践の場での遵守状況の実態は把握されていなかった. そこで, 院内感染マニュアルのオーデットを使用しリンクナースによる直接観察法とアンケート調査を行った. この結果より, オーデットに沿った手指衛生が遵守出来ていなかった. 院内ネットワークには, オーデットを掲示していたが, 全職員に行き届いていなかった. 結論:1. オーデットに沿った手指衛生が遵守出来ていなかった. 2. 全職員に使用方法が浸透していなかった. 3. 手荒れ予防対策を行っていなかった. この結果をふまえ, 今後はオーデットの周知徹底を行い, 感染防止活動に活かしていきたい.
ISSN:0513-1731