49. 自主対応型産業保健活動にむけての産業保健スタッフによる支援

自主対応型への転換を求められている産業保健であるが, その実践にはまず職場の体制づくりが必要である. 今回, 当社A事業本部において職場の自主的な活動への体制づくりを支援し, 職場の自主的な活動が開始したので報告する. 支援内容として, (1)意識づくりから活動立ち上げの時期, (2)活動を軌道にのせていく時期, (3)活動の定着と継続性をつけていく時期に, 職場の自覚や認識, 役割の明確化を促す支援や活動の定着や継続性を持たせる支援を各時期に適した形で行った. 支援の結果, 職場の体制がつくられ, 自主的な姿勢や役割を意識した活動への変化が見られた. 職場が自覚や認識を持つことは, 自主的な...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 50; no. 2; p. 73
Main Authors 佐藤左千子, 田中美貴, 山田優子, 畑中純子, 神保恵子, 湯原幹男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 20.03.2008
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Summary:自主対応型への転換を求められている産業保健であるが, その実践にはまず職場の体制づくりが必要である. 今回, 当社A事業本部において職場の自主的な活動への体制づくりを支援し, 職場の自主的な活動が開始したので報告する. 支援内容として, (1)意識づくりから活動立ち上げの時期, (2)活動を軌道にのせていく時期, (3)活動の定着と継続性をつけていく時期に, 職場の自覚や認識, 役割の明確化を促す支援や活動の定着や継続性を持たせる支援を各時期に適した形で行った. 支援の結果, 職場の体制がつくられ, 自主的な姿勢や役割を意識した活動への変化が見られた. 職場が自覚や認識を持つことは, 自主的な活動を開始し継続させていく為には必要である. それらを可能とする支援ができるのは, 日頃の活動から社員と職場の健康問題を具体的に把握し身近でサポートしている産業保健スタッフである. 自主対応型への体制づくりに果す産業保健スタッフの役割は大きいと考える.
ISSN:1341-0725
1349-533X