頸椎・頸髄損傷の治療

脊椎・脊髄損傷とくに頸髄損傷は受傷本人のみならず, 社会的にも大きな問題である. 今回, 中下位頸椎・頸髄損傷を治療した59例を対象とし, 入院から退院時までの状況を検討した. 対象 1978年以降に入院治療した59例を対象とした. 男性55名, 入院時平均年齢47.5歳(12~82歳), 女性4名53.5歳(43~61歳)である. 受傷原因は交通事故21名(35.6%), 転落18名(30.5%), スポーツ中4名(6.8%)等が多く, 飲酒との関わりが11名に認められた. 損傷レベルはC3/4が20名と多く, 以下C4/5が9名, C5/6が19名, C6/7が11名であった. 損傷機序か...

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Published inリハビリテーション医学 Vol. 35; no. 10; pp. 671 - 672
Main Authors 植山和正, 原田征行, 新戸部泰輔, 岩谷道生, 福田陽
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本リハビリテーション医学会 18.10.1998
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Summary:脊椎・脊髄損傷とくに頸髄損傷は受傷本人のみならず, 社会的にも大きな問題である. 今回, 中下位頸椎・頸髄損傷を治療した59例を対象とし, 入院から退院時までの状況を検討した. 対象 1978年以降に入院治療した59例を対象とした. 男性55名, 入院時平均年齢47.5歳(12~82歳), 女性4名53.5歳(43~61歳)である. 受傷原因は交通事故21名(35.6%), 転落18名(30.5%), スポーツ中4名(6.8%)等が多く, 飲酒との関わりが11名に認められた. 損傷レベルはC3/4が20名と多く, 以下C4/5が9名, C5/6が19名, C6/7が11名であった. 損傷機序からは伸展損傷21名, 屈曲損傷20名, 屈曲回旋損傷17名, 伸展回旋損傷1名であった.
ISSN:0034-351X