9.肢体不自由児施設母子棟入所の効果と満足度
当センターの母子入園棟には2000年から75名が利用している. 集中療育の目的では延べ57名が利用し, 8名がリピーター, そして疾患では脳性麻痺それに精神運動発達遅滞が次ぎ, 障害の重度から中等度のかたが81%と多かった. 退所時の母親の手ごたえでは, 運動発達促通, 装具調整, 摂食指導, 育児, 生活リズム改善で有効と感じていて, 触覚過敏など重度児が目標とした項目は達成感が少ない. 脳性麻痺児で粗大運動発達の効果をGMFM(Gross motor function measure)で評価すると, 入所して集中訓練をすることにより概ね得点がアップし, 再入所によりいったん下がった能力も再...
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Published in | リハビリテーション医学 Vol. 42; no. 11; p. 785 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本リハビリテーション医学会
18.11.2005
社団法人日本リハビリテーション医学会 The Japanese Association of Rehabilitation Medicine |
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ISSN | 0034-351X |
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Summary: | 当センターの母子入園棟には2000年から75名が利用している. 集中療育の目的では延べ57名が利用し, 8名がリピーター, そして疾患では脳性麻痺それに精神運動発達遅滞が次ぎ, 障害の重度から中等度のかたが81%と多かった. 退所時の母親の手ごたえでは, 運動発達促通, 装具調整, 摂食指導, 育児, 生活リズム改善で有効と感じていて, 触覚過敏など重度児が目標とした項目は達成感が少ない. 脳性麻痺児で粗大運動発達の効果をGMFM(Gross motor function measure)で評価すると, 入所して集中訓練をすることにより概ね得点がアップし, 再入所によりいったん下がった能力も再びアップしていた. アンケートにて満足度の高いのは, 子どもと関わる時間が十分持てた, 親同士のコミュニケーションがあった. 知識, 情報が得られた, 訓練が充実していたで, 不満の一番は食事内容であった. また我が子の状態をよくわかる機会となっているので, 親の障害受容の場になっていることもわかった. |
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ISSN: | 0034-351X |