9.患者さんの満足度から見た乳癌手術術式の検討
近年, 乳癌手術においては縮小手術の方向へ進んでいる. 縮小手術と乳房切断術との生存率に余り差が無いとの点からと思われる. 乳房温存手術は(1)腫瘍の占拠部位(2)Nipple-Tumor間の十分な距離(3)腫瘍の形態及びその性状と組織学的形態等の条件が合致すればとても長所の多い手術方法であると思われるが, 腫瘍の局在によっては余りその長所を生かせない手術でもある. 当院においても乳房温存手術を積極的に施行したい処であるが過去6年間の乳房温存手術の比率は11%(23例/206例中)である. 簡単なアンケートに依る患者さんの満足度は50~100%でありバラつきも大きかった. Mastectomy...
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Published in | 山口医学 Vol. 54; no. 1; p. 47 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
山口大学医学会
28.02.2005
Yamaguchi University Medical Association |
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ISSN | 0513-1731 |
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Summary: | 近年, 乳癌手術においては縮小手術の方向へ進んでいる. 縮小手術と乳房切断術との生存率に余り差が無いとの点からと思われる. 乳房温存手術は(1)腫瘍の占拠部位(2)Nipple-Tumor間の十分な距離(3)腫瘍の形態及びその性状と組織学的形態等の条件が合致すればとても長所の多い手術方法であると思われるが, 腫瘍の局在によっては余りその長所を生かせない手術でもある. 当院においても乳房温存手術を積極的に施行したい処であるが過去6年間の乳房温存手術の比率は11%(23例/206例中)である. 簡単なアンケートに依る患者さんの満足度は50~100%でありバラつきも大きかった. Mastectomy及び一期的乳房再建術の比率は6%(12例/206例中)であり満足度は70~100%であった. これらを踏まえ術式選択の検討を行なった. |
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ISSN: | 0513-1731 |