6.子宮頸癌の腔内照射における3次元的線量評価
【目的】子宮頸癌の低線量率腔内照射において, CT画像上に線量分布を重ねて評価することはすでにおこなわれているが, 線源位置の正確な入力に問題があった. われわれは, 共有ベッドを有するX線シミュレータと治療計画用CTを用い, 線源位置をより正確に入力できるシステムを導入したので報告する. 【方法】X線位置決め装置で直交2方向写真を撮影した後に, 患者を移動することなく骨盤部CT画像を撮影した. CT画像は治療計画装置(CMS社製FOCUSRelease-3.2.1)ヘオンラインで転送, 線源位置はフィルムからデジタイザ入力し, ソフト上で重ね合わせた. 治療開始時に直腸線量を測定し, 計算さ...
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Published in | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 54; no. 2; p. 166 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
北関東医学会
01.05.2004
Kitakanto Medical Society |
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ISSN | 1343-2826 |
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Summary: | 【目的】子宮頸癌の低線量率腔内照射において, CT画像上に線量分布を重ねて評価することはすでにおこなわれているが, 線源位置の正確な入力に問題があった. われわれは, 共有ベッドを有するX線シミュレータと治療計画用CTを用い, 線源位置をより正確に入力できるシステムを導入したので報告する. 【方法】X線位置決め装置で直交2方向写真を撮影した後に, 患者を移動することなく骨盤部CT画像を撮影した. CT画像は治療計画装置(CMS社製FOCUSRelease-3.2.1)ヘオンラインで転送, 線源位置はフィルムからデジタイザ入力し, ソフト上で重ね合わせた. 治療開始時に直腸線量を測定し, 計算された線量分布との整合性を評価した. 【結果】本システムを用いることで, 子宮頸癌原発巣や直腸, 膀胱などのリスク臓器の線量分布やDVHがより正確に評価可能であった. 今後, 治療結果や障害との関連を解析することで, より有益な治療計画を行うことが可能になると思われる. |
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ISSN: | 1343-2826 |