30. 健康目標別に観察した2年間の体重変化-MYヘルスアップ研究から

【研究目的】職域健康管理において個人ごとの健康目標を設定した場合の, 目標設定前後2年間の体重変化を検討した. 【研究方法】2004年10月に実施したアンケート調査において, 回答者は自らの健康目標(MYヘルスアップ目標)を設定した. このうち, 減量目標, 食事目標, 運動目標の有無と, 目標設定前後2年間の定期健康診断における体重変化量を検討した. 【結果】分析対象となる回答者は, 男性6,064名, 女性18,737名であった. 2年間の体重変化量は, 男性では平均0.097kg減少し, 女性では平均0.167kg増加していた. 減量目標あるいは食事目標を持つ者について, 男性では体重減...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 50; no. 2; p. 69
Main Authors 井上まり子, 豊川智之, 三好裕司, 宮野幸恵, 鈴木寿子, 須山靖男, 井上和男, 小林廉毅
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 20.03.2008
公益社団法人日本産業衛生学会
Japan Society for Occupational Health
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ISSN1341-0725

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Summary:【研究目的】職域健康管理において個人ごとの健康目標を設定した場合の, 目標設定前後2年間の体重変化を検討した. 【研究方法】2004年10月に実施したアンケート調査において, 回答者は自らの健康目標(MYヘルスアップ目標)を設定した. このうち, 減量目標, 食事目標, 運動目標の有無と, 目標設定前後2年間の定期健康診断における体重変化量を検討した. 【結果】分析対象となる回答者は, 男性6,064名, 女性18,737名であった. 2年間の体重変化量は, 男性では平均0.097kg減少し, 女性では平均0.167kg増加していた. 減量目標あるいは食事目標を持つ者について, 男性では体重減少傾向が, 女性では体重増加を抑える傾向がみられた. 【考察】全員に個別の健康目標を持たせること, 特に減量目標や食事目標を個人が自ら設定することで, 集団的な健康管理においても体重管理の効果を期待できるという可能性が示唆された.
ISSN:1341-0725