9. 事業場外資源によるケアの強化を目指した取り組み事例の考察
当社において, 現行の職場復帰支援プロセスを更に細分化して改善を図ることを目的として, 独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構地域障害者職業センターの支援を受けて職場復帰に取り組んだ事例を経験した. 同センターにおけるリワーク支援事業では, 同センターのカウンセラーを中心に, 関係者の連携のもと, メンタルヘルス不全休業者の職場復帰支援計画が立案され, 各プロセスでの慎重な評価とともに訓練が実施される. 当該事例では, 同センターを起点に関係者の共通理解のもとで各プロセスが進行することにより一定の時間を要するため, 一時的な休業日数の増加を認めるものの, 復職プロセス中断あるいは再休業の可能性が...
Saved in:
Published in | 産業衛生学雑誌 Vol. 50; no. 2; p. 80 |
---|---|
Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本産業衛生学会
20.03.2008
公益社団法人日本産業衛生学会 Japan Society for Occupational Health |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1341-0725 |
Cover
Summary: | 当社において, 現行の職場復帰支援プロセスを更に細分化して改善を図ることを目的として, 独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構地域障害者職業センターの支援を受けて職場復帰に取り組んだ事例を経験した. 同センターにおけるリワーク支援事業では, 同センターのカウンセラーを中心に, 関係者の連携のもと, メンタルヘルス不全休業者の職場復帰支援計画が立案され, 各プロセスでの慎重な評価とともに訓練が実施される. 当該事例では, 同センターを起点に関係者の共通理解のもとで各プロセスが進行することにより一定の時間を要するため, 一時的な休業日数の増加を認めるものの, 復職プロセス中断あるいは再休業の可能性が低下することにより, 長期的には平均休業日数の低下に寄与する可能性が認められた. |
---|---|
ISSN: | 1341-0725 |