1.ベンディングマグネット交換後のデータの検討

【目的】当施設に1991年導入されたMEVATRON74DXは, 昨年10月ベンディングマグネット部の水漏れによって加速管を下ろすことを含めた同部の交換を余儀なくされた. 今回, その前後でのデータの比較検討を行った. 【方法】校正されたFarmer形電離箱線量計と20cm深まで測定可能な水ファントムを用いてTPRを得, データの解析を行った. 【結果】6MV-X線においては, 旧データと遜色なく一致した. また, 10MV-X線においてはエネルギーの変化が認められ, 5×5, 10×10の照射野で深くなるに従って差が生じ, 通常の計算点ではない17cm深で2%の違いが生じた. 【結語】放射線...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 54; no. 3; p. 247
Main Authors 山田昌巳, 氏田浩一, 宮澤康志松, 原國夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.08.2004
Kitakanto Medical Society
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ISSN1343-2826

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Summary:【目的】当施設に1991年導入されたMEVATRON74DXは, 昨年10月ベンディングマグネット部の水漏れによって加速管を下ろすことを含めた同部の交換を余儀なくされた. 今回, その前後でのデータの比較検討を行った. 【方法】校正されたFarmer形電離箱線量計と20cm深まで測定可能な水ファントムを用いてTPRを得, データの解析を行った. 【結果】6MV-X線においては, 旧データと遜色なく一致した. また, 10MV-X線においてはエネルギーの変化が認められ, 5×5, 10×10の照射野で深くなるに従って差が生じ, 通常の計算点ではない17cm深で2%の違いが生じた. 【結語】放射線治療における線量投与の不確定度を±5%と考えた時, ファントム照射における出力線量評価は±2.5%を達成する必要がある. 今回のデータは条件を満たしていると考えるが, 今後も定期的に測定し管理していきたい.
ISSN:1343-2826