「心房細動治療(薬物)ガイドライン」2008年改訂の背景

第16回頻拍症カンファランスは, 「心房細動の薬物治療~ガイドライン改訂に向けて~」のテーマで, 2008年改訂となる「心房細動治療(薬物)ガイドライン」の話題を中心に, ガイドライン執筆者である大阪医療センター是恒之宏先生, 東京都済生会中央病院三田村秀雄先生, 福岡大学病院循環器内科(現所属:国際医療福祉大学大学院)熊谷浩一郎先生にお話しをいただくことにした. 演題に先立ち, 今回の改訂に至るまでの心房細動(AF)治療のコンセプト, ガイドラインの歴史を簡単に整理しておきたい(表1). 「I. 日本と欧米の心房細動治療ガイドライン」2001年, 日本循環器学会(日循)から「心房細動治療(薬...

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Published in心電図 Vol. 28; no. 6; pp. 609 - 611
Main Author 小川聡
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本心電学会 18.12.2008
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ISSN0285-1660

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Summary:第16回頻拍症カンファランスは, 「心房細動の薬物治療~ガイドライン改訂に向けて~」のテーマで, 2008年改訂となる「心房細動治療(薬物)ガイドライン」の話題を中心に, ガイドライン執筆者である大阪医療センター是恒之宏先生, 東京都済生会中央病院三田村秀雄先生, 福岡大学病院循環器内科(現所属:国際医療福祉大学大学院)熊谷浩一郎先生にお話しをいただくことにした. 演題に先立ち, 今回の改訂に至るまでの心房細動(AF)治療のコンセプト, ガイドラインの歴史を簡単に整理しておきたい(表1). 「I. 日本と欧米の心房細動治療ガイドライン」2001年, 日本循環器学会(日循)から「心房細動治療(薬物)ガイドライン」が発表され, 同じ2001年にACC/AHA/ESCからも合同のAF治療ガイドラインが発表された(2006年改訂). しかしながら, 発表時期の近似は全くの偶然で, 後述するように両者は作成の経緯も, 薬物の用い方も大きく異なるものであった.
ISSN:0285-1660