3.事業場規模別有所見率と所見の経年変化の検討
【目的】事業場規模により健康診断結果の所見の経年的変化差があるか否か検討した. 【対象と方法】当会の定期健康診断を平成12年及び平成15年に受診した96,178名を事業場規模30人未満, 30~49人, 50~99人, 100~299人, 300~999人, 1,000人以上に分類し, 肥満度, 血圧, 尿蛋白, 脂質, 肝機能, 貧血, 糖尿病の各項目における有所見率, 平成15年に新たに有所見となったもの(新規有所見率)について, Cochran-Armitage傾向性の検定を用いて検討した. 【結果と考察】平成12年, 平成15年の有所見率, 新規有所見率は概ね事業場規模が小さくなるほど...
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Published in | 産業衛生学雑誌 Vol. 47; no. 2; p. 85 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本産業衛生学会
01.03.2005
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Summary: | 【目的】事業場規模により健康診断結果の所見の経年的変化差があるか否か検討した. 【対象と方法】当会の定期健康診断を平成12年及び平成15年に受診した96,178名を事業場規模30人未満, 30~49人, 50~99人, 100~299人, 300~999人, 1,000人以上に分類し, 肥満度, 血圧, 尿蛋白, 脂質, 肝機能, 貧血, 糖尿病の各項目における有所見率, 平成15年に新たに有所見となったもの(新規有所見率)について, Cochran-Armitage傾向性の検定を用いて検討した. 【結果と考察】平成12年, 平成15年の有所見率, 新規有所見率は概ね事業場規模が小さくなるほど有意に高くなったが, 男性の脂質においては有意に新規有所見率が低くなる傾向を示した. これは, 事業場規模の大きいところでは有所見となる時期が遅くなっているためと考えられ, 小規模事業場における健康教育の必要性が示唆された. 【結語】有所見率の経年変化について事業場規模による差を認めた. |
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ISSN: | 1341-0725 |