12. 本学歯学部学生の学習環境満足度アンケート調査結果

教育の学生満足度を改善するためには学習環境の満足度を把握することが重要ある. そこで, 本学歯学部学生2, 3, 4, 5, 6年生の全員(489名)を対象に学習環境満足度アンケート調査を平成19年4月に行った. 398名から回答を得た. 学習環境満足度(21.0%)は教育満足度(42.9%)よりも低かった. 個々の学習環境満足度も低く, 大部分の項目で不満足者が満足者よりも多かった. 不満足度は6年生が2, 3, 4, 5年生よりも高く, 女性が男性よりも高かった. 単回帰分析(r=0.44~0.61:P=0.000), 重回帰分析(β=0.44~0.60:P=0.000)ともに, 学習環境...

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Published in九州歯科学会雑誌 Vol. 62; no. 5; p. 163
Main Authors 高田豊, 豊野孝, 荒井秋晴, 稲永清敏, 後藤哲哉, 西原達次
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 九州歯科学会 25.01.2009
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Summary:教育の学生満足度を改善するためには学習環境の満足度を把握することが重要ある. そこで, 本学歯学部学生2, 3, 4, 5, 6年生の全員(489名)を対象に学習環境満足度アンケート調査を平成19年4月に行った. 398名から回答を得た. 学習環境満足度(21.0%)は教育満足度(42.9%)よりも低かった. 個々の学習環境満足度も低く, 大部分の項目で不満足者が満足者よりも多かった. 不満足度は6年生が2, 3, 4, 5年生よりも高く, 女性が男性よりも高かった. 単回帰分析(r=0.44~0.61:P=0.000), 重回帰分析(β=0.44~0.60:P=0.000)ともに, 学習環境全体の満足度は個々の学習環境満足度と有意な正の関係にあった. また, 学習環境全体の満足度と教育全体の満足度にも有意な正の関係があった. 学習環境全体の不満度が学習環境個々の不満度や教育全体の不満度と正の関係が強いことから, 本アンケート調査設問項目の個々の学習環境を改善していくことで学習環境全体の学生満足度が上昇し, さらには教育への学生満足度も改善できる可能性が示唆された.
ISSN:0368-6833