14.前立腺癌に対するホルモン療法併用局所放射線治療

【目的】ホルモン療法併用前立腺癌根治照射例について治療成績と有害事象を検討した. 【対象と方法】前立腺癌18例を対象とし, 年齢は62-84歳, II期：6, III期：12であった. 放射線治療は斜入4門照射, 一回3Gy, 週3回, 総線量は69Gyが5例, 60-63Gyが13例であった. 年齢, T病期などを考慮し線量を選択した. ホルモン療法は全例照射前に開始された. 【結果】骨転移をみた1例をのぞき照射後PSA値は正常範囲内で, 明らかな再発転移は認めていない. 4例に下血を認め, うち3例で大腸内視鏡を施行した. 放射線直腸炎が1例のみに認められた. 【結語】ホルモン療法先行局所...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 53; no. 2; p. 234
Main Authors 川島実穂, 古田雅也, 飯室護, 岡山絢, 村上優子, 野崎美和子, 駒崎和博, 多田和幸, 根岸邦夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.05.2003
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Summary:【目的】ホルモン療法併用前立腺癌根治照射例について治療成績と有害事象を検討した. 【対象と方法】前立腺癌18例を対象とし, 年齢は62-84歳, II期：6, III期：12であった. 放射線治療は斜入4門照射, 一回3Gy, 週3回, 総線量は69Gyが5例, 60-63Gyが13例であった. 年齢, T病期などを考慮し線量を選択した. ホルモン療法は全例照射前に開始された. 【結果】骨転移をみた1例をのぞき照射後PSA値は正常範囲内で, 明らかな再発転移は認めていない. 4例に下血を認め, うち3例で大腸内視鏡を施行した. 放射線直腸炎が1例のみに認められた. 【結語】ホルモン療法先行局所放射線治療は局所制御に寄与すると考えられ, 63Gyを選択した症例の局所制御も良好であった, 有害事象は許容範囲であった.
ISSN:1343-2826