試験成績の公平感に関する意識-得点調整事態下での検討

英語リスニング, テスト時に騒音が発生した事態を模したモニター試験を実施し, 試験成績を受験生に通知し, アンケート調査を行った. 試験成績は, 配点に基づく得点, 及び得点率の他に, 条件の有利, 不利を解消した大学全体, 文理別の偏差値によって通知した. その結果, 不利な条件で受験したか否かに関わらず, 成績の表示方法として, いわゆる素得点表示が, 成績を知る上で有用であると思われていた. また, 得点調整への態度は, 騒音の有無の条件ではなく, 本人の成績に影響されることが示され, 上位群の方が肯定的であることが明らかになった....

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Bibliographic Details
Published in行動計量学 Vol. 32; no. 1; p. 101
Main Authors 中畝菜穂子, 内田照久, 荘島宏二郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本行動計量学会 28.03.2005
The Behaviormetric Society of Japan
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ISSN0385-5481

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Summary:英語リスニング, テスト時に騒音が発生した事態を模したモニター試験を実施し, 試験成績を受験生に通知し, アンケート調査を行った. 試験成績は, 配点に基づく得点, 及び得点率の他に, 条件の有利, 不利を解消した大学全体, 文理別の偏差値によって通知した. その結果, 不利な条件で受験したか否かに関わらず, 成績の表示方法として, いわゆる素得点表示が, 成績を知る上で有用であると思われていた. また, 得点調整への態度は, 騒音の有無の条件ではなく, 本人の成績に影響されることが示され, 上位群の方が肯定的であることが明らかになった.
ISSN:0385-5481