7. 重症児に対する食事訓練用椅子について(第6報)-座面角・背もたれ角の臨床的意義
【目的 研究方法】食事訓練にはまず姿勢づくりが重要であることは, 第23回本学会にて既に述べたところであるが, 姿勢づくりの基本となるのは座面角(A)と背もたれ角(B)および座面 背もたれの両面がなす両面角(AB)である. 今回我々は, 椅子を用いて食事を行っている在園児80名のうち, A, B, ABが調節でき, 現時点で当該児にとって最も食事訓練に都合のよい姿勢にA, Bを調整した68例について, そのA, B, ABを測定し, その角と児の筋緊張の病態像および児の姿勢制御能との関係を調査した. 【研究結果】1)筋緊張の状況により, 痙直型アテトーゼ(SA), 痙直型(S), フロッピー型...
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Published in | リハビリテーション医学 Vol. 25; no. 6; pp. 407 - 408 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本リハビリテーション医学会
18.11.1988
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Summary: | 【目的 研究方法】食事訓練にはまず姿勢づくりが重要であることは, 第23回本学会にて既に述べたところであるが, 姿勢づくりの基本となるのは座面角(A)と背もたれ角(B)および座面 背もたれの両面がなす両面角(AB)である. 今回我々は, 椅子を用いて食事を行っている在園児80名のうち, A, B, ABが調節でき, 現時点で当該児にとって最も食事訓練に都合のよい姿勢にA, Bを調整した68例について, そのA, B, ABを測定し, その角と児の筋緊張の病態像および児の姿勢制御能との関係を調査した. 【研究結果】1)筋緊張の状況により, 痙直型アテトーゼ(SA), 痙直型(S), フロッピー型(F)に分けた場合, Aは18, 14, 5度, Bは101, 101, 95度, ABは83, 87, 89度(数値は平均値を示す)で, 姿勢づくりには股関節の伸展痙性が大きく作用していることがわかる. 2)姿勢制御能では, (1)頸座なしA22, B109度, (2)頸座ありではA6, B93度と大きく変化した. (3)体幹支持要A20, B107度, (4)支持不要A6, B93度と変化がみられた. (5)独座不能ではA16, B103度, 独座可能A5, B92度と差がみられた. 一方, ABはSA(83)を除き, いずれも86-89度の間にあり, 大きな変動はみられなかった. これらの数値は食事椅子の処方に当たり一つの指標を示すものと考えられる. |
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ISSN: | 0034-351X |